夏休み、始まる ~小松聖矢~

みなさま! こんにちは、こんばんは、おはようございます!
別に定着させる気はないのですが、言いやすいのでいっつも言ってしまいます。“ハグの長いの担当、せーやんです”

ハグハグ共和国Vol.33『夏休みの友たち』、ついに本格始動いたしました!

いつもお世話になっている客演さん、初めましての客演さん入り交じっての稽古。ちょっと概要を掴んでからの本読みなどをしました!

さて今回の『夏休みの友たち』、個人的な感覚ですが、今回の作品はハグの中でも珍しいのではないか? という印象を受けます。内容やテーマではなく“手法”が、という話です。


というのも、お客様の目の前で生で展開する演劇において物語の進行などをお客様の想像力にお任せする場面が少なからずあります。  
わかりやすい例としては「一方その頃」みたいな場面や場所がいきなり飛ぶ、とか、同じシーンを別アングルから、とか、対面した人物の現在と幼少がダブる。とか、映像作品だと視覚効果として作られるような場面です。

こういった場面をあえて演劇で、生の人間がやることに大きな意味があったりするのですが、通常は演出やストーリー進行の一つとして作品の中に組み込まれます。
しかし今回の『夏休みの友たち』は作品全体がこのような映像的な部分を演劇的演出で見せる構成になっています。

 

この感じはハグではかなり珍しいと思います。本公演ではないですが前回の滋賀里劇場プレオープン記念公演『ひとつぶ ひとひら ひとかけら』では明確な“主演(主人公)”とよばれるポジションがいたお話でした。これは脚本を書いたみれどさんが本公演と差別化させるためにあえてそう書いたらしいのですが、今回そういったポジションの登場人物は“いません”。
もともとハグの本公演作品ではそういった明確な主人公が登場するのは少ないのですが、今回はより顕著で明確です。
いつも以上に“作品そのものが主人公”なんじゃないかなと。“誰が”ではなく“何が”主軸なのか。が重要な作品です。

関係者の皆様に誤解されるかもしれませんが、台本を初めて読んだ時の感想は「この作品の主役は演出、美術、音響、照明なんだな」でした。ここで言う“演出”が”演出としての意味を持たせる”ためには私たち演者もかなり大変そうなんですが、それは置いて初見読みでこんなに「みれどさんとスタッフさん大変そう……」と思った作品は初めてです(笑)

作品の根幹はいつものハグですが、 そういった意味では ハグとしても演劇としてもかなりチャレンジャブルな作品です。

「いろいろやるねぇ…」に定評のあるハグハグ共和国の本公演、今回もいろいろやるのですが、それはさておき、是非劇場で“夏休みの友たち”となった私達をご覧下さい! ではまた!!

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